データの収集と標本調査 No.6統計検定®2級 対策の練習問題(非公式・オリジナル)
睡眠の質を改善するとされる新しいサプリメントの効果を調べるため、参加者 200 人を無作為に 100 人ずつの 2 群に分け、一方には新しいサプリメントを、もう一方には見た目と味が同じで有効成分を含まない錠剤(プラセボ)を 4 週間服用させる試験を計画した。この試験に関する次の記述 I〜III について考える。
I. プラセボ群を設けるのは、「何かを飲んでいる」という意識による改善を、有効成分による効果と区別するためである。
II. 無作為に割り付けていれば、各群の人数がどれほど少なくても、群間の差が偶然によって生じることはない。
III. 睡眠の質を判定する医師がどちらの群かを知っていると判定が偏るおそれがあるため、参加者だけでなく判定する医師にも割り付けを知らせないことが望ましい。
記述 I〜III の正誤の組合せとして正しいものを、次の 1〜5 のうちから一つ選べ。
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正解:5
- I:正しい。効果があると信じることによる改善(プラセボ効果)は対照群にも同様に生じるので、プラセボ群との差をとることで有効成分による効果を取り出せる。
- II:誤り。無作為化は群間の系統的な偏りを防ぐが、偶然によるばらつきは残る。その大きさは群の人数が少ないほど大きく、だからこそ反復(十分な人数)と統計的検定が必要になる。
- III:正しい。参加者と評価者の双方に割り付けを伏せる方法を二重盲検法といい、評価者の先入観による判定の偏りを防ぐ。
よって I と III のみが正しい。
誤答の選択肢について
- 1 III も正しい。評価者に割り付けを伏せることは判定の偏りを防ぐ重要な工夫である。
- 4 II は誤り。無作為化しても偶然によるばらつきは残り、人数が少ないほど大きくなる。