検定 No.20統計検定®2級 対策の練習問題(非公式・オリジナル)

難易度:難 計算問題 付表を別タブで開く

2 種類の接着剤 P, Q の接着強度(N)を比べるため、P で接着した試験片 10 枚、Q で接着した試験片 12 枚について引きはがしに要する力を測定し、次の結果を得た。ただし、標準偏差は不偏分散の正の平方根である。

接着剤 枚数 標本平均 標準偏差
P 10 52.0 4.0
Q 12 48.0 5.0

接着強度はいずれも正規分布に従い、母分散は等しいと仮定する。帰無仮説「P と Q の母平均は等しい」、対立仮説「P と Q の母平均は異なる」を有意水準 5% で検定する。検定の結果として正しいものを、次の 1〜5 のうちから一つ選べ。

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正解:1

方針:等分散を仮定するので、プールした分散を用いた 2 標本 tt 検定(自由度 nP+nQ−2=20n_P+n_Q-2=20)を行う。

s2=(10−1)×4.02+(12−1)×5.0210+12−2=144+27520=20.95s^2=\frac{(10-1)\times4.0^2+(12-1)\times5.0^2}{10+12-2}=\frac{144+275}{20}=20.95

t=52.0−48.020.95(110+112)=4.03.841≈4.01.960≈2.04t=\frac{52.0-48.0}{\sqrt{20.95\left(\frac{1}{10}+\frac{1}{12}\right)}}=\frac{4.0}{\sqrt{3.841}}\approx\frac{4.0}{1.960}\approx2.04

対立仮説は「異なる」なので両側検定。t0.025(20)=2.086t_{0.025}(20)=2.086 で、∣t∣≈2.04<2.086|t|\approx2.04<2.086 より帰無仮説は棄却されない。ただし、これは「差があるとはいえない」ということであり、「等しいことが示された」わけではない。

誤答の選択肢について

  • 2 片側検定の限界値 t0.05(20)t_{0.05}(20) を使っています。対立仮説は「異なる」なので両側検定です。
  • 3 母分散未知の小標本なのに標準正規分布の限界値を使っています。自由度 20 の tt 分布を使います。
  • 4 棄却されないことは「差があるとはいえない」だけで、「等しいこと」の証明にはなりません。
  • 5 標準誤差を s2/(nP+nQ)=20.95/22\sqrt{s^2/(n_P+n_Q)}=\sqrt{20.95/22} と誤っています。正しくは s2(1/nP+1/nQ)\sqrt{s^2(1/n_P+1/n_Q)} です。

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